【漫画】 「いつ孔明は出るの?」 横山光輝『三国志』で官渡の戦いが、カットされた理由を聞いた!
三国志の入門書として、今なお愛読者を増やし続けている不朽(ふきゅう)の名作、横山光輝(よこやまみつてる)『三国志』。作中でも不動の人気を誇る諸葛亮(孔明/しょかつりょうこうめい)のエピソードや、官渡(かんと)の戦いが省略された理由を探る。
■3分の1が終わって登場する「主人公」
「やっぱり諸葛孔明が主人公だと思って読み始めた人も多いみたいで、一体いつ主役の孔明が出てくるんですか? と読者の方にはよく言われました」
漫画家・横山光輝(1934~2004)は生前のインタビューで、こう話していた。諸葛亮の知名度や人気がよくわかるが、彼の登場はコミックス全60巻のうち、実に1/3が終わった21巻から。当時の読者がいかに首を長くして待ったか、また「三国志」がいかに長大な物語であったかも思い知らされる。
「子どもの頃に吉川英治さんの小説を読んで印象深かったのは諸葛亮で、すごく好きだった。誰もいない城で琴を弾いて疑いを持たせたりとか、ああいう策に非常に興味があったんです」
先に紹介した曹操も同様だが、諸葛亮にも格別な思い入れがあったようだ。それだけにビジュアル化には苦労したらしい。
「孔明の顔って、難しいですね。理知的で、美男子に描こうとは思っているんですけど、髭(ひげ)を生やすと人間の顔はドンドン変わってきますしね。それに若いころは美男子に描いても、年をとってくると、髭だけをピュッと描くわけにもいかない。品よく、しかも年相応に描かなきゃいけない」
横山が「難しい」と語った孔明の顔。『人形劇 三国志』の生みの親である川本喜八郎(かわもときはちろう)も「粘土をこねていても、なかなか孔明にならない。4回目にようやく孔明になってくれた」と生みの苦しみを語っていた。曹操(そうそう)や劉備と同様、とくに主役クラスの顔には、作者の試行錯誤と創作にかける情熱が込められているのだ。
逆に、別の意味で難しかったのが劉備だという。
「優しいか人徳があるかはともかくとして、孔明や張飛(ちょうひ)、曹操のような強烈な個性がないんです。どうも中国の偉い人というのは、何か茫洋(ぼうよう)としているというのか、おおらかというのか、そういう表現の仕方になってくる。それで福徳というんですか、耳が大きくて象耳(ぞうみみ)だとか福耳(ふくみみ)だとか、そっちの方が強調され出してくる。ああいうのも面白い」
■「官渡の戦い」が省略されたワケ
さて、ここで冒頭の諸葛亮の話とも関わると思えるのが「官渡(かんと)の戦い」だ。横山三国志を通読してみると、200年に曹操(そうそう)と袁紹(えんしょう)が中原の覇権を競った、その重要な合戦が省略されていることに気付く。
その前哨戦「白馬・延津の戦い」は、コミックス17~18巻で描かれている。顔良(がんりょう)、文醜(ぶんしゅう)を討ち、曹操へ恩返しする関羽の見せ場だ。物語は、そのまま関羽の「千里行」から主従の再会に進み、江東での「孫策(そんさく)の最期」(200年)が描かれて19巻が終わる。
横山光輝「三国志」でわずかに描かれた官渡の戦い。横山光輝「三国志」希望コミックス版 第20巻より。©横山光輝・光プロ/潮出版社
しかし20巻の冒頭では、それから7年後に話が飛ぶ。「官渡の戦い」は、わずか2コマで説明され、劉備や孫権(そんけん)の動静とともに数ページで流される。207年に劉表(りゅうひょう)が「のう玄徳殿、袁紹(えんしょう)はなぜ敗れたのであろうのう」「もはや、この国で曹操に太刀打ちできるものはおるまい」と劉備に語る場面から再開する。
戦いが省略された理由。その前提となるのが、当時『三国志』が連載されていた雑誌『少年ワールド』(潮出版社)の休刊による中断だ。同誌は1965年「希望の友」として創刊、1978年に「少年ワールド」と名前を改名したが、1979年11月(12月号)で休刊を余儀なくされた。
全文は下記URLで
https://www.rekishijin.com/28018
横光三国志大百科に付いてた先生の「諸葛亮北伐ルート」を辿ったDVDはこの時のだったかなぁ。
やり過ぎな気もするが
去年全60巻買い直したり(文庫版は時代に合わせてセリフ等の書き換えがされてる)、
渡邉先生の横光で読む三国志や横光三国志で学ぶ中国語など新刊も出てるし、まだまだ横光三国志は楽しめる。
劉備:緒方直人
関羽:滝田栄
張飛:阿藤海
諸葛亮:市川染五郎(父のほう?)←決戦Ⅱで孔明の声
ま、20年くらい前の話だと思いますが。
色んな意味で笑えた
「芙蓉姫」は、中国の歴史書である『三国志』に登場する登場人物です。彼女の正式な名前は王异(おうい)であり、芙蓉姫は彼女の別名です。
王异(芙蓉姫)は、中国三国時代の呉(ご)の国の皇族で、孫権(そんけん)の娘でした。彼女は美しく賢明な女性として描かれ、父である孫権から愛され、重んじられていました。
彼女の物語は主に『三国志演義』という後世の歴史小説で有名であり、そこでの彼女は主人公の劉備(りゅうび)との恋愛が描かれます。しかし、史実の中で彼女と劉備の間に具体的な関係があったかどうかは確証されていません。
芙蓉姫は、その美しさと知恵を持ちながらも悲劇的な運命を辿りました。彼女の物語は三国時代の中で一つのロマンチックな要素として広く知られています。
最初の頃でてただろ
劉備が黄巾に襲われたときに劉備を助けた和尚と一緒に居たのが芙蓉姫。
確か芙蓉姫は吉川英治オリジナルなので横光三国志が吉川三国志を参考にしたのがわかるエピ。
>>14
芙蓉姫って、園田三国志にも居たよな
もう公式でええやろ
その後の蜀30年を1巻だけで終わらすのはあっさりしすぎだろ
漫画にするほどでもないだろ
最後の鄧艾鍾会と姜維のくだりだけあれば良し
そんなことはないぞ
諸葛亮タヒ後の蜀30年も濃密だぞ
李志清は全員ダンゴムシ状になり、ギュンギュンの擬態語で転がり下るすごい描写。
以前から気になってたので質問しようと思ったんだけど、
その前に原書を読むと 艾以氊自裹,推轉而下。將士皆攀木緣崖,魚貫而進。
…よくわからん。ググったら奇襲の実態が。簀巻きだった。
http://www.supernet.idv.tw/ebook/old/san/117-1.jpeg
Tシャツも売ってたw
https://shop.hokubatsu.com/?pid=131973493
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