【歴史】「健全財政の打破」で世界恐慌を克服した高橋是清「今日、高橋が財務大臣であれば、100兆円規模の財政赤字も躊躇せず」
1930年代の世界恐慌にも匹敵するともいわれるコロナ危機。この危機を脱するにはどうすればいいのだろうか。このたび『日本経済学新論: 渋沢栄一から下村治まで』を上梓した中野剛志氏が、1930年代に世界恐慌から脱する偉業を成し遂げた政治家・高橋是清の思考を探る。
■世界恐慌に挑んだ高橋是清
コロナ危機については、1930年代の世界恐慌に匹敵する恐慌であるという認識が共有されている。
※省略
もちろん、世界恐慌とコロナ危機とでは、違いもある。しかし、失業の増大、所得の減少、需要の消失、そしてデフレ圧力という点においては、同種の経済危機であることは間違いない。したがって、我々は、1930年代の世界恐慌の経験から、多くを学ぶことができるはずだ。
世界恐慌を研究した経済学者ジョン・K・ガルブレイスは、恐慌下において「肯定的に捉えられていたいかなる政府の経済政策も否定する」ような、「固定概念を打ち破る思考の偉業」が達成されると述べた。
1930年代、その「固定概念を打ち破る思考の偉業」を最初に成し遂げたのは、誰あろう、我が国の高橋是清である。
1931年、高橋は、5度目となる蔵相に就任し、金本位制からの離脱と金兌換の停止、金融緩和、日本銀行による国債の直接引き受け、そして財政赤字の拡大など、ケインズを先取りしたケインズ主義的政策を断行した。その結果はまことに劇的なもので、1936年までに国民所得は60%増加し、完全雇用も達成したのである。
■「健全財政」という固定概念
当時、高橋が打ち破った「固定概念」の1つは、国家予算の収支均衡を原則とする健全財政論であった。だが、高橋が90年前に破壊したはずの健全財政論は、今日の日本においてもなお、強固な「固定概念」として政策当局や経済学者、そして世論を支配している。
例えば、昨年、MMT(現代貨幣理論)が我が国にも広く紹介されたが、MMTこそ、健全財政論を否定する理論であった。
しかし、我が国の政策当局や経済学者の大多数は、MMTを一蹴し、健全財政論に固執し続けた。それどころか、この世界恐慌以来のコロナ危機の渦中にあってもなお、「固定概念」を打ち破ることができずに財政支出を惜しみ、財政赤字の拡大を懸念している。
麻生財務相とは対照的に、高橋蔵相は、1934年、健全財政論はもはや時代遅れだと喝破し、均衡予算に固執していると、国家間競争の敗者となると警鐘を鳴らしていた。
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さらに高橋は、健全財政論を是とする主流派経済学を批判し、財政赤字の拡大は恐れる必要はないだけでなく、国富を増大させるためにはむしろ必要であると論じた。
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今日、高橋が財務大臣であれば、このコロナ危機に処するため、100兆円規模の財政赤字も躊躇しなかったであろう。
当時、膨張する経済対策費や軍事費、あるいは国債の利払い費を支弁するため、増税が必要であるという議論があった。軍部もまた、軍事費を増大させるため、増税を主張していた。しかし、高橋は、増税を断固拒否した。増税は、国民の購買力を奪うものだからだ。
※省略
今日、財政赤字を拡大してよいとするMMTの主張に対しては、多くの経済学者が、まるで示し合わせたかのように「インフレが制御不能になる」という批判を繰り返している(「MMT『インフレ制御不能』批判がありえない理由」東洋経済オンライン 2019年5月29日)。
どうやら、1930年代当時、高橋に対しても、同じような批判があったようだ。これに対して、高橋は、こう反論している。
能く世の中でインフレーションと言ふが、インフレーションの弊害は今のところ少しもない。それから公債は出るけれども、その公債を出して政府が使つた金はいろいろ働きをして又再び中央銀行に戻つて来る。さういふ訳で兌換券発行高といふものは、季節的に月末とか季節末には殖えるが、平常はさう俄に殖えない。一方に於ては徐々として需要供給の原理に基いて物価が上がるものもある。けれどもこれもさう急激な騰貴はない。(随想録)
実際、その通りで、高橋が蔵相の間、インフレ率は年率3%未満であった。
こうして、高橋は、高インフレを伴うことなく、世界に先駆けて、恐慌からの脱出に成功した。まさに、「固定概念を打ち破る思考の偉業」であった。
しかし、この令和の日本で、高橋のような「固定概念を打ち破る思考の偉業」を成し遂げられる者が、果たしてどれだけ現れるというのだろうか。
5/16(土) 5:50配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200516-00349508-toyo-bus_all
https://amd.c.yimg.jp/amd/20200516-00349508-toyo-000-1-view.jpg
都市部と地方の格差が開いて、日本全国から人が集まり日本最大の組織の陸軍の現場士官レベルがクーデターおこしたじゃない。
>>1
当時は交換通貨でしょ?
すごいなぁ
金本位制?
でも軍部に○されたのは戦費を出さなかったからでは?
そんなこと言ってたらキリがねぇんだよ
緊急時だからとりあえず赤字に目をつぶろうや
ってだけだろ?
その通り。
そして、あとで絞ろうとして射○された。
蛇口を開くのは簡単だが、絞るのには細心の注意と命懸けの覚悟が要る。
その蛇口で暮らすやつが出るからな、被災者住宅にずっと住みたいっていわれるようなもん
高橋是清は、外債の営業活動で有名だが、
日露戦争では、最新鋭兵器を大量投入して
消耗戦を繰り広げたにもかかわらず、
結果は、引き分けのような勝ち方となり、
賠償金が取れなかったことによって、
その後、大増税の嵐となり、
国民負担は増大し、庶民生活は困窮した。
そして、軍部でも、軍縮を余儀なくされ、
若手が軍縮に反対するクーデターを引き起こし、
緊縮の矢面に立っていた高橋らが○されてしまった。
是清というと、積極財政の成功者として
土建屋に祭り上げられているが、
是清が限界を悟って、緊縮に転じると発表した途端、
クーデターが起き、是清たち閣僚は○されてしまったんだ。
昭和維新の歌 映画 『2・26』
https://www.youtube.com/watch?v=ACTUYNMMoJE
だから、太平洋戦争について、
日本国民が反省するところがあるとすれば、
役人やら、利権ゴロを抑え込むことができなかったということだが、
当時の政治状況を考えれば、これは不可能に近いのではないかと思われる。
それはともかく、
この日露戦争の借金を、日本が返し終わった頃に、
ちょうど、チェルノブイリ事故や、ソ連崩壊や、
バブル崩壊が起きた。
100年債とかいうのは、さいきんよく話題に上っているが、
通貨価値の変動なんかを考えると、サギみたいなもんなんだよ。
税金が上がれば、生活コストも高くなるが、
生産性は上がるわけないから、
ますます仕事が外国に逃げていく。
褌姿の高橋に衣服を差し出して
「高橋!これ着よ!」って言ったんだって
先代円楽師匠が言ってた
でも撃っちゃったんでしょ?
高橋是清の半分はそれで残り半分は引き締めて○されてたんだが
これもてはやす人には都合悪いから半分無視されるよな
放漫財政って緩めたときに踊った人から
タヒぬほど恨まれるんだよな
そう、成功したところだけ見てもね
ヒトラーの経済政策だって一部賞賛されているけど
結果は、戦争で敗戦でしょ
高橋財政は一時期インフレ率が30%くらいになったかと思うと、またマイナスに落ちた後、
一時的に安定した時期が短期間続き、その後じりじりと10%に近付いて行く途中で、
高橋是清本人が、これじゃ悪性インフレになると慌てて止めようとしたけど失敗したようなもんなのだが。
インフレ率が3%未満とか何の冗談だよw
よくもまあここまで自分で自分の首を締める国家になったもんだよ
そこまでが教訓だ。
国の税収がどれくらいでどのくらいの規模の予算を組んだのか?どれくらいの赤字国債を発行したのか。
既に何十年も財政赤字と赤字国債発行を続けている現在の日本政府と比べるのが妥当なのか?
敗戦時でさえ今より酷くないんだからこの記事は物凄く嘘臭い。
マスクでかんたんに10倍になったな、中国から供給頼って止められたらああなるって実証
いまさら数百兆増えたところでなんでもないだろうな
分かったらさっさと年末まで国民に毎月10万円くばれ
FRBは中央銀行なので、オペレーションに使う金が税金じゃないのは当たり前。
そもそもFRBはQE時に購入した国債などの資産を、その後出口に入った時に普通に売却し、
バランスシート縮小しているので、財政ファイナンスしていた訳でもなんでもない。
引用元: https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1589624637/
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