世界史と植物について語らせて!!!!!!!!!!!
分かりやすく言うと、自分一人で大きな獲物を捕らえたとしよう。けど肉はすぐ腐るし、どう頑張っても人間一人の腹では限界がある。
だからみんなでこの肉を分け合って、逆に自分が何も取れなかったときに他の人に分けてもらう。
これを繰り返して狩猟時代は成り立ってたんですね。
ここはコメで統一するけど、イネ科の植物って平原に生える。だから葉っぱとかをがんがん食べられてしまう環境にいる
なので、葉っぱには重要な栄養を流さず、根っこにたんぱく質を蓄える。そして発芽の為にでんぷんを種に送るのよね
だから種には栄養があるわけだけど、最初は見向きもされなかった
理由は簡単で、元々コメは熟すと勝手に地面にぱらぱら落ちていく仕様だったから
それを一粒一粒拾い集めるより獣追っかける方が楽だった
植物的には致命的な欠陥だけど、人間にとっては最高に都合がいい
そして見つけた人間は、「この植物をもっと増やせれば、食料が安定して手に入るのでは?」って気づいた
これが農業の幕開け&人間が動物から抜け出した瞬間です
これが富の概念の誕生です
ついでに当たり前ながら安定した収穫を得るためには放置しっぱなしでは難しい・・・
そのために様々な試行錯誤が繰り返され、様々な技術の発展を促した。たとえば灌漑や農耕の道具の作成がそれにあたる
ついでに砦づくりや武器の制作など、戦う技術も向上した
結果富の概念と結びついて、より多くの成果を求めてムラ同士が争い、クニへとつながるのですわ
もちろんそれで得た食べ物でより集団は増えるから、さらにコメが必要になる
ここまでくると人間がコメ育ててんのか、コメに育てさせられるのかわかりませんね
働かなくてもご飯が食べられる南の島とかではみんな農業しない。落葉樹林の多かった東日本も気温が変動するまで農業しなかった(人口密度は当時の西日本は100キロ平方メートルで10人程度、東日本は100人から300人は居たらしい)
農業って重労働なわけだから、みんなほんとはしたくない。結果として技術を持った農耕集団に狩猟民族がやられちゃう
結果、本来は有利な立場だったはずのグループが下剋上されていく・・・
もちろん銭もあったけど、戦国時代なんかそれぞれ自分で手いっぱいだから、発行元によって混ぜ物があったり粗悪品が混じる
さすがにこれを混ぜ物なしの綺麗なものと等価交換は難しい。けど、コメは銭と違い「食べられる」というでっかいアドバンテージがある
人間みんなお腹が空く。つまり、絶対に需要が発生する
リアルで田んぼから金がとれるからむしろやらない理由がない
ちなみにこれをやりすぎて大インフレ起こして始まるのが享保の改革
江戸時代でも一粒植えて20~30倍は収穫できた。15世紀のヨーロッパの小麦だと3~5倍。現在だとコメは110~140倍、小麦は今でも20倍止まり
しかも水田であれば連作障害がない。結果狭い国土でたくさんの人を養える、つまり国力や文化が大いに発展するのです
よく海外の田園地帯とか広々としてのどかだなって思うかもだけど、つまりそれだけ広い面積を畑にしなきゃならなかったって話ですからね
しかしこれは大豆が持ってるのでみそ汁+ご飯で完全栄養食になる。
びば和食!
さらに農業に付随して技術が発展したことで生態から大きく変わり、動物から脱却した。
この話のまとめとしては一旦こんな感じですね
蛇足ですがチューリップの名前の元ネタは、通訳が「このターバンに似た花は何だ?」と聞いての「チュルバン(ターバンの意)」。実際のトルコ語では「ラーレ」なんで、どっかでなにか間違ったんでしょうね
しかも当時オランダは東インド会社設立でイケイケでしたからね。国内にはお金がたくさんあったんです。
結果、人はこぞってチューリップを買い求め価格が高騰していくのです
余談ですがこの際に最も高額で取引されたのは「ブロークン」という品種ですね。花びらに縞模様がある変わった趣向の姿です。スレ主も好きなのですが・・・
でもこれ、現在は品種として登録されていないんです。理由はこの独特の色合いは品種改良ではなく病気でもたらされたものだからですね
本来であれば、親から子に病気がうつることは無いのですが、チューリップは球根で増やすという特性上全てのチューリップに模様が出るんです・・・
そしてある日「チューリップってこんなに価値あるんだっけ?」とみんなが気付いて誰も買わなくなっちゃった・・・。価格とは需要と供給によって決まるものです。
当然チューリップは大暴落を起こし、世界初のバブル経済となりました。
オランダの経済に大打撃を与え、結果世界の金融をオランダからイギリスへと移すきっかけとなったこの花も語る上では外せませんよね
しかし一部補足できる情報がありましたので、それについてだけちょこっと触れさせていただきますね
https://swallow.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1623331096/
こちらになります。大変興味深い内容でしたのでお時間ある方はぜひ!
聖書に書いていないということ、ジャガイモの外見、そして変な増え方、それとアクというか、どこに毒があるかを知らずにジャガイモの芽や葉まで食べて中毒を引き起こす人が出てきてしまったからですね。さらに蛇足ですが、芋はひとりでに増えますから、性的に不純とされてたようです。そして魔女裁判に掛けられて、直火であぶられる刑を受けたという記録が残っています。ぜひ塩とバターを用意して同席したかった・・・
話を戻しますが、もちろんドイツのほかにもジャガイモの可能性に目を付けた国がありました。イギリスとフランスです
まずイギリスですが、ジャガイモ普及のためにエリザベス一世ご自身がジャガイモパーティを開かれたのですが・・・シェフがジャガイモの調理法を知らなかったことから葉や茎も使って料理してしまい、女王がソラニン中毒になるという事件を引き起こします
残念ながら偏見は却って強まる結果となり、かなり後までジャガイモは食されませんでした
普及のためにルイ十六世がジャガイモの花(わりとかわいい)をボタン穴に飾り、王妃のマリー・アントワネットにも花飾りをつけさせたんです。この宣伝効果は絶大で、鑑賞用として王侯貴族の間で競って育てられることになります。
そして機を見計らい、国営農場の展示栽培にて「これはジャガイモと言い、非常に美味で栄養に富むものである。王侯貴族が食べるものにつき、コレを盗んで食べたものは厳罰に処す」とお触れを出しまして。
ダメ押しとばかりに大げさに見張りを付けました。しかもそれもわざと昼は厳重に夜は手薄に・・・
結果としてジャガイモの盗難が続出し、庶民に広まっていきました
お暇なときにで大丈夫ですよ
元々ヨーロッパは穀物文化なのですよね。これは中世の美術からも実は読み取れることです。中世の絵画の女性は全体的におなかがふっくらというか、ぽっこりとした体形をしているのですが、これは穀物を主食としたことで腸が長くなり、お腹が膨らんでいることの表れでもあるのです。
草食動物の腸は長く、肉食動物の腸は短い。これが顕著に出た形となります。
出典は忘れてしまったのですが、中世の詩の美女の描写に「青い瞳、可憐な唇、ひな鳥のような体」というものもあったような・・・
同じ時期に他にもカボチャやサツマイモが持ち込まれていますが、江戸時代はジャガイモは微妙な評価でした
甘くないのが原因でしょうね
肉食が盛んになる明治になると人気が出るのです!
掘ったジャガイモを屋外に放置し、夜凍らせ昼解凍し・・・を繰り返してジャガイモの水分を抜いた保存食なんですけども。
これ、原産地のアンデスで行われているジャガイモの保存のやり方と全く同じなんですよね。
なおかつこの方法ですと毒も抜けます。かしこい
宮崎、愛媛、徳島、奈良、長野、山梨、東京です。どろがわ芋、しょうのじゅ、おいねのつる芋ですね。
この地域には共通点がありまして、中央構造線に沿っているんですね。
ここは傾斜がきつく、砂利質の土層であり表土が少ないという特徴があります。
なんとなく因果めいたものを感じます
日本ではでんぷん源となる食べ物は「Uri」で表されていたということです。
クリ(kuri)、クルミ(kurumi)もこれ由来です。他にユリ(yuri)、うるち(uruchi)も含まれるそうです。
世界史の教科書にもよく載っていますがタロイモの近縁です。太平洋地域一帯で育てられています。
いまでは精々煮っころがしに使われる程度ですが、かつてはこれも重要な主食でした。
裏付けとしてはおせちや雑煮などでサトイモが欠かせない地域や、中秋の名月に米粉の団子の代わりにサトイモを備える風習ですね
ちょっとこの食い込みようはやばい
何か質問や訂正などありましたら書き込んでもらえると嬉しいです
ではおやすみなさい
引用元: https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1635176693/
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