【三国志】関羽・張飛「兄貴ィ！なんであんな生意気な小僧の所に三度も訪ねるんだよ、俺たちだけで充分だぜ！」

劉備「お前らが兵を率いることしかできねえからこうして人材確保に足を運んでるんじゃねえか(いいか、彼と私とは水と魚の関係性なのだ。お前たちは強いがそれだけでは天下には届かない。導いてくれる参謀が必要なのだ)」

水魚の交わり

2: 2020/08/06(木) 07:57:50.891 ID:8KYjKhfR0

劉備「諸葛さん、俺天下獲りてえんだよ。どうすれば曹操に勝てるかな」

諸葛亮「天下三分の計です(キリッ)蜀を獲って呉と同盟を組んで一緒に攻めれば魏は倒せます」

劉備「まじか、よっしゃ！」

曹操は南下し、荊州へ侵攻した。主の劉琮は戦わずに降伏し、曹操は荊州一帯を手に入れた。劉備は配下を連れて逃亡した。この時十数万という民が劉備に付き従ったという。関羽率いる船団に彼らを乗せ、夏口で合流することとした。

曹操は自ら5000騎を率いて劉備軍を追撃。昼夜強行して劉備に追いつくと、劉備は妻子を捨てて数十騎で逃亡した。張飛が橋を落として殿を務めたため劉備は逃亡することができた。

関羽と合流した劉備は諸葛亮を同盟の外交官として派遣した。諸葛亮は魯粛と共に呉へ赴いた。呉では周瑜が交戦を説き、劉備と同盟を組み曹操と戦うことが決まった。

孫権「おい諸葛亮さんよ、劉備って絶対曹操に従わないよな、なんでや」

諸葛亮「うちの殿は漢室の生まれですよ？人々からの支持も厚い。どうして曹操の下につけますか、正義は勝つんですよ。まあでも曹操を倒せなかった時は天命ってことで☆」

曹操は周瑜に負けて撤退し、劉備は曹操を追撃した。曹操は曹仁と楽進を残して逃げ帰った。劉備達は周瑜と曹仁が激戦を繰り広げている間にどさくさに紛れて荊州の一部をぶんどった。

諸葛亮「漁夫の利ってやつですね」
劉備「やったぜ」

孫権「おい！俺らが曹操を追い返したのになんでお前らが勝手に荊州とってるんや！返せ！」

諸葛亮「いや荊州の所有権は本来故劉表殿から託された劉備殿にあるんで」
劉備「まあ今度蜀を獲った時にでも返しますよwそれまでよろしく二キーーwwww」

孫権「あいつらまじでいつか潰すわ覚えてろよ」

ここでの荊州を巡っての孫劉のいざこざが天下三分の計の失敗へと繋がっていく。

劉備「さあて、蜀を獲るぞ！」

劉備「中々手強いな。諸葛亮やっぱお前も来い。関羽は残って荊州を治めてくれ」

劉備は蜀の制圧に苦戦し、龐統も失ったので諸葛亮、張飛、趙雲に援軍として来るよう要請した。関羽は一人荊州の統治を任され、荊州の軍事に関する全権を委ねられた。

諸葛亮ら三人が加わった劉備軍は連戦連勝し、ついに蜀を制覇した。劉備軍の中で一番凄まじい働きをしたのは荊州から劉備に付き従った武将・黄忠だった。

劉備「長い間戦ってきたがこんなに手柄を得たことはないぜ！祝宴じゃあああああ」

諸葛亮「ご主君、孫権より手紙が」

孫権の手紙「蜀も獲れたようだし、そろそろ荊州を引き渡してもらおう」

劉備「渡せだあ？こいつまだ寝言言ってやがるよwなんて返事返そうかなあ…そうだ！」

劉備の手紙「わしが涼州手に入れたらその時にまた荊州再分割しよっ☆」

孫権「ウガアアアアアアアアこの人徳の皮を被った盗賊があああああああああ！！！」

孫権「あの耳たぶ野郎許せねえ。力づくでも取り返してやる」

孫権は呂蒙魯粛に命じ、数万の軍で荊州を攻撃して長沙・桂陽・零陵の3群を奪取した。関羽も3万の軍で応戦した。また劉備も大軍を率いて向かってきたため劉備孫権は同盟どころか全面戦争の一発触発の事態になった。

孫権(劉備は信用ならないやつだが曹操と戦うには同盟を組んで協力するしかない。ここは温和に、大人な対応でいこう)

孫権「関羽殿、同盟強化のために貴方の娘と私の子を婚姻させてお互いの結びつきを強くしたいと思うのだが、どうかな」

関羽「ああ！？虎の子を犬にやれるかヴォケが、わきまえろ！！」

孫権「……」

劉備「諸葛亮、俺は法正と漢中行って魏と戦ってくるから、成都の留守と荊州の外交は任せたぞ」

諸葛亮「任せてくださいご主君」

関羽の手紙「馬超って名前はよく聞くけど、実際どれほどなんだ？」
諸葛亮(うわあ、関羽から面倒臭い手紙きたよ。機嫌損ねると面倒だしお世辞使っとくか)
諸葛亮の手紙「馬超はとても強く勇猛ですが、お髭ツヤツヤの関羽殿には到底及びません????」

関羽「おい、聞いたかお前ら！やっば最強は俺様以外あり得ないよなあ？ハッハッハーーー！機嫌いいから孫権でも攻めてやるか！」

呂蒙「関羽は我々の食糧を強奪しました。魯粛様は劉備軍の協力なしには魏に勝てないとおっしゃっていましたが、いくら我々が協力しても連中は好き放題するので信用なりません。これ以上の同盟続行は不可能です」
孫権「せやなあ」
呂蒙「また関羽と協力して魏の領地を獲得してもすぐに援軍を派遣されて取り返されるでしょう。我々に利がありません。表面上は仲良くして、機をみて関羽から荊州を奪いましょう。」

孫権「わかったで」

法正「今です」
劉備「オラアアアアア！」

法正の的確な軍略と諸将の奮戦で、劉備軍はなんと魏軍の精鋭に勝利し漢中を制することができた。劉備軍はかつてないほど強力になった。」

関羽「主君の漢中勝利で曹操軍は弱っている。攻めるなら今しかない。樊城を攻めるぞ！」

関羽は長年鍛え上げた精鋭を引き連れて曹仁のいる樊城を攻撃した

関羽「どうじゃこれが天下無双の武だオラア！」

曹仁「きっつ！」于禁「きっつ」曹操「やっば」

曹仁は関羽の凄まじい猛攻に必ﾀﾋに耐えた。援軍の于禁軍3万は大雨と川の氾濫で水没し、壊滅した。これを予見していたのか関羽の軍は船団を用意しており被害がなかった。いよいよ樊城は追い詰められた。

その頃呉にて

呂蒙「ご主君、そろそろ機会がやってきましたね。」

孫権「せやろか」

呂蒙「関羽は猛攻撃をしかけていますが、魏の援軍は次々と派遣されるのでいつかは樊城から撤退します。その前に奴から荊州を奪いましょう、さすれば関羽は本拠地を失い、さまようことになります」
孫権「なるほど」
呂蒙「更に包囲陣を敷き、蜀への退路を絶てば関羽は捕獲できます。千載一遇のチャンスです」

孫権「しかし今関羽に協力すれば間違いなく樊城は落とせるぞ。そしたら魏を倒せるのではないか？」

呂蒙「樊城を落としてもまだ魏の本拠地には及ばす、侵攻には多大な兵力が必要でしょう。それに樊城を関羽に取られれば今度は呉の存続が危なくなります！」

孫権「たしかに」

孫権「せやな、関羽を叩き出す！魏は我々の力で征伐しよう！」

孫権達は密かに関羽本拠地の攻略を進めた。

関羽「孫権の犬めが！あいつから樊城を攻撃しようって言ってきたくせに、約束の救援もまだ来ないではないか！樊城落としたら滅ぼしてやるぞ！」

部下「関羽将軍！徐晃です！」

関羽「何だと！」

国土の広さと人の多さはすごいんだろうけどあんなに血を流しても幾度と戦えるってすごいよな

どこから人が湧いてくるんだよと

徐晃「中華最強の魏軍を舐めたらどうなるか思い知らせてやろう」

魏の名将・徐晃が樊城の援軍に到着した。徐晃は関羽軍に突撃して打ち破り、関羽は敗走して樊城の包囲網を解いた。曹仁、于禁、徐晃の三人がかりでようやく関羽を撃退した。

関羽「仕方ない。樊城からは撤退して襄陽の包囲を続けよう」

部下「報告！本拠地の荊州が孫権に奪われました！」

関羽「なんだと！？」

孫権「曹操が攻めてくる。どうしよう」
降伏派「降伏すべきです」
主戦派「徹底抗戦あるのみ」
孫権「諸葛亮どの、どう思う？」
諸葛亮「降伏すべきでしょう。それが最善の手かと」
降伏派「やったぜ！」
孫権「じゃぁ、なんでお前ンのトコの劉備は降伏しないの？」
諸葛亮「皇帝の子孫が、そんな恥ずかしい真似ができますか」
孫権「なんやと！ ほな、降伏したらワシが恥知らずみたいやんけ！」

質の高い煽ラー

関羽「こうなったら蜀へ逃げるしかない。退くぞ！」

呂蒙「関羽を捕らえろ！逃がせば呉に多大な禍根を残す」

孫権「関羽は生かしておきたい。魏を攻めるには最も有効だし、○せば劉備が怒り狂って攻めてくるぞ」
呂蒙「しかし今関羽を逃せばいずれ劉備と共に攻めてきて、それこそ呉は本当に危機に陥ります」
孫権「そうか…ならば覚悟を決めて切る」

呂蒙は万全な包囲網を敷いて関羽を追い詰めた。関羽は逃げられず、孫権に捕まり切られた。

関羽「幸福な夢を生きた」

こうして劉備は荊州を失い、魏と呉で2分する状態となった。

劉備「関羽が、、○された…?孫権に…?」

趙雲「と、殿、辛いお気持ちはわかりますがここは落ち着」
劉備「ウガアアアアアアアア！！！あの小僧許さねえ！！ぶっ○してやる！！」

諸葛亮「ダメですご主君！孫呉と戦えば魏を倒し天下統一の夢は遠のきます！」

劉備「うるせえ！全軍出陣だ！！俺は義弟の仇をとる！」

諸葛亮「….」

諸葛亮「関羽殿を統制して自由にさせておくべきではなかった。呉と協力しなければならないのに、我々は荊州にこだわりすぎたか…」

後に蜀と呉は協力して何度も魏を攻めるが、すべて失敗した。膠着した戦線を覆せる関羽ほどの名将がいなかったからである。魏の臣下達は関羽が討ち取られた報を聞いて、もう魏を脅かす将はいなくなったと祝杯をあげたという。天下三分の計最大のチャンスはここに散った。

三国志前半戦終了

よく関羽を戦犯と呼ぶ声を聞くので、軽くまとめた。
意外と指摘されていない点は、

関羽と孫権は共同で樊城を攻める予定となっていたので、関羽は独断で勝手に行動したわけではないということ。曹操軍は漢中で敗北して兵が足りていなかったので、攻め時としてはここで間違いなかった。

できれば劉備や諸葛亮らが関羽を統制して、孫呉とうまく付き合うべきだったが、劉備達も荊州を譲る考えは全くなかったのでお互い疑心が募り牽制しあう結果となった。

呉でも魯粛などは劉備軍と協力しなければ絶対に勝てないと常に言い、友好的に接してくれていた。しかし周瑜、呂蒙、陸遜など劉備を排せよとの主張が多数ではあった。